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髪の毛は、毛根の根本にある毛乳頭に毛栄養が送られ、細胞分裂を繰り返すことで成長します。
しかし、男性ホルモンやストレス等が原因で毛乳頭が正常に機能しなくなると、髪の毛の成長が妨げられ、異常脱毛が起きてしまいます。
髪の毛の本数にもよりますが、一般的に、1日150本異常の毛が抜けていれば異常脱毛を起こしていると考えられます。
また、ひとくちに薄毛といっても、AGAや円形脱毛症、脂漏性脱毛症など様々な種類があるため、自分の薄毛のタイプを理解することが大切です。
このページでは、薄毛の4つの症状や原因、ヘアサイクルについて詳しくご紹介します。
1.髪の毛が成長する仕組みとヘアサイクル
まずは、髪の毛が成長する仕組みと3期に分けられるヘアサイクルについてご紹介します。
1-1.髪の毛の成長には「毛乳頭の働き」が大切
髪の毛は、頭皮の内部にある「毛根」と、頭皮の外部にある「毛幹」という構造をしています。
また、毛根の下に「毛乳頭」があり、無数の毛細血管と繋がっています。
髪の毛の成長には、この毛乳頭の働きが大切です。
毛乳頭は、毛細血管から送られる栄養を受け取り、髪の毛の元となる毛母細胞に発毛の指令を出します。
そして、毛母細胞が分裂を繰り返して、髪の毛は成長していくのです。
このように、毛乳頭は髪の毛の成長を促すために大事な組織です。
しかし、ストレスやホルモンバランスの乱れ等で毛乳頭が正常に機能しなくなると、髪の毛の成長は止まり、異常脱毛が起きてしまいます。
1-2.3期に分けられるヘアサイクル
髪の毛には、ある一定の長さまで成長すると抜け落ち、同じ毛根からまた新しい毛が生えるというサイクルがあります。
これをヘアサイクルと呼び、正常なヘアサイクルであれば、約2~6年の周期で髪の毛が生まれ変わります。
ヘアサイクルは、「成長期」「退行期」「休止期」の3期に分けられます。
①成長期
毛の生え始めから、成長が止まるまでの期間です。
一般的に、毛の成長が始まってから、毛が太く成長し、皮下組織に達するまでの期間は、約2~6年といわれています。
②退行期
成長期から休止期に移行する過程の期間で、毛根の退化が始まります。
移行期間は短く、約2週間で休止期に入ります。
③休止期
毛根が退化してから脱毛するまでの期間です。
約3ヶ月で毛根が完全に退化し、脱毛します。
2.薄毛の原因と5つの種類
次に、薄毛の原因と代表的な薄毛の種類を5つご紹介します。
2-1.薄毛とは?
薄毛とは、髪の毛の量が減って地肌が見えてしまう状態です。
薄毛にもパターンがあり、「毛の本数が変わらないままどんどん細くなる場合」と「毛が抜け落ちて本数そのものが減る場合」があります。
薄毛が進行するのは、何らかの原因でヘアサイクルに異常が起き、周期が短くなってしまうためです。
薄毛になった場合、ヘアサイクルは半年?1年の周期となり、髪の毛が成長し切らないまま抜け落ちてしまいます。
自分が薄毛を発症したかどうかを見極めるポイントは、抜けた毛の特徴をチェックすることです。
短く細い抜け毛が増えた場合は、ヘアサイクルが短くなり、薄毛を発症している可能性があります。
また、抜け落ちる本数を確かめることもポイントの一つです。
ヘアサイクルから計算すると、1日約50~100本程度の髪が自然に抜けますが、150本以上の毛が抜けている場合は薄毛を発症している可能性が高いです。
2-2.薄毛の主な4つの原因
薄毛になるといわれる原因は主に以下の4つです。
①血液循環不良
髪の毛は毛乳頭にある毛細血管から栄養を受け取り、成長していきます。
しかし、過度なストレスや乱れた生活習慣で血流が悪くなると、髪の毛に栄養が行き渡らず、細く抜けやすい毛に育ってしまいます。
②栄養不足
当然ながら、髪の毛の成長のためには十分な栄養が必要です。
特に、タンパク質・ビタミン・ミネラルは髪の毛の成長に欠かせません。
しかし、食生活が乱れて栄養が不十分だと、髪の毛は十分な栄養素を補給することができません。
③皮脂の過剰分泌
頭皮から皮脂が多量に分泌されると、毛穴が詰まってしまいます。
また、頭皮に炎症が起きてしまい、髪の毛の成長が阻害されます。
④遺伝
AGAは、過剰分泌された男性ホルモンが5αリダクターゼと結びつくことで誘発されます。
この5αリダクターゼの量は親からの遺伝によるものが多いといわれています。
2-3.薄毛の4つの症状
ひとくちに薄毛といっても、薄毛の症状は様々です。
男性に多い薄毛の症状を4つご紹介します。
①AGA(男性型脱毛症)
AGAは、男性ホルモンと5αリダクターゼが結び付いてヘアサイクルが乱れ、薄毛になる状態です。
主に、前頭部・頭頂部から薄毛が進行するのが特徴で、早い人だと20代前半から発症します。
AGAは進行性の脱毛症なので、一度発症するとどんどん悪化してしまいます。
また、AGAが発症する原因は遺伝によるものが多く、改善する場合は治療が必要とされています。
②円形脱毛症
髪の毛がコインのように円形状に抜け落ち、頭皮の一部分だけ薄毛になる状態です。
「10円ハゲ」と呼ばれることが多いです。
円形脱毛症は、強いストレスが引き金となる場合が多いです。
③牽引性脱毛症
牽引性脱毛症は、髪の毛を引っ張ることで引き起こされる脱毛症です。
引っ張った部分のみが抜け落ちるため、生え際や側頭部が薄毛になりやすいといわれています。
牽引性脱毛症の原因は、頭皮への過度な負担です。
帽子を長時間被っていたり、髪の毛をいじったりすると頭皮にとって負担となり、髪の毛が抜けてしまいます。
とはいえ、牽引性脱毛症は比較的改善しやすく、意識して髪の毛を触らないようにするといった対策で改善できる場合が多いです。
④脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症とは、頭皮全体がギトギトと脂っぽくなり、湿ったフケやかさぶたが発生する症状です。
過剰に分泌された皮脂に細菌が繁殖し、頭皮に刺激を与えることで引き起こされます。
乱れた食事や睡眠不足など、生活習慣の乱れが原因の場合が多いです。
また、普段の洗髪が足りておらず、脂が頭皮に残っている場合も原因の一つです。
まとめ
薄毛かな?と思った時に早めに対策することが大切です。
自分の薄毛の症状を知り、適切な対策を取りましょう。